ごめんなさい。母はそう言いながら、地面に座りこむ。 涙を流しながら、何度も謝る。 「お母さん、泣かないで。」 「水商売やめたわよ、今はパートで働いているの。」 なんで? あんなに、何を言ってもやめなかったのに。 「貴方は、私の仕事が嫌いで家出したでしょう。」 母が、わたしをみて言う。 「水商売やめたら、帰ってくると思ってやめたの。」 我慢してと、涙が零れる。 なんで、そこまで?って言いたい、けど嬉しい。 愛されてないって思ってたぶん、とっても嬉しい。