窓から下を覗くと、百鬼のメンバーは誰一人居ないことが確認できた。 二階なので、高さもそこそこだけど。 ここから飛んだら、逃げ出せれるかもしれない。 ベットから布団を一枚とると、木の上に投げる。 「布団投げて、ごめんなさい。」 誰もいないけど一言言って、窓から飛び降りる準備をする。 心臓がバクバク言っている。 こんなことは初めてなので、怖い。 当たり前だよね、窓から飛び降りるなんて、そうそう経験することじゃないや。 深呼吸をして、改めて下を覗く。 怖いけど、ここから逃げれば……――。