それに、少しだけ、、、ホッ。と、した。


「ただいま」


無理に明るい声を出し、あたしは部屋の中に足を踏み入れた。


「おかえ、、、り。って、チャキ」


兄はあたしの様子を見て、何かあったのだ。と、悟ったのだろう。


だからあたしは、兄が口を開く前に、、、今日の出来事を話す。


「血、出てる。とりあえず、風呂入って来い。それから、手当てしてやる」

「ありがと」


雨でビショビショで、重たい服を脱ぐために、あたしはお風呂場に足を向けた。


お風呂から上がった、あたしに、、、


兄は、丁寧に手当てをしてくれた。


「後悔はしてる。だけど、、、大丈夫。あたし、歌い続ける」


そして、あたしはそんな言葉を口にした。