「 こい 」


夏は苦手だった。嫌なことを思い出させる暑さと、何よりも汗を掻く。望ましくない。

くだらないことを考えてるうちにHRは終わり、次の授業の先生が教室にやってくるまでの空白の時間に、教室はまた騒がしさを取り戻した。


思わず欠伸をしてしまうような気温だった。眠いなあなんて独り言を零す。

ふと藤井くんに目をやると、茶色の髪をふわふわと揺らして楽しそうに笑ってる姿が目に入った。