「感謝されるようなこと…わたしは…」 そう、わたしは何もしていない。 あなたに無愛想な態度をとったり あなたを小馬鹿にしたり 少なくとも優しくしたり親切を働かせた記憶など微塵もなかった。 「…僕は君といると心が洗われたように気持ちがいい。」 相変わらず瞳をそらさずに 真剣な様子の彼に圧倒される 「僕は君と出会えてよかったと思っている。…むしろ君じゃなければダメだったとさえ思う。僕には君が必要で、君は僕にとって不可欠な存在になってしまったんだ」 「だから、僕は君に感謝している」