「きゃーーーやーーーー!!樹里くんカッコ良いねー!この髪型サイコーー!」


「あんたほんと樹里くんラブだね〜」

冷たく言い放つこいつは親友の繭香さん! てか扱い雑すぎ!!



「モデルになればいいのに」


「はぁー?あたしなんかムリにきまってるじゃん!だって…すぐにフライデーとかに載せられちゃうよー!?」


「はいでましたー、自分大好き真穂羅ちゃんでちゅねー」


「ちょいちょい!間違ってますけど!?
あたしは自分大好きじゃありませーん」


「ふーん、そうなんだー」



私は宮村真穂羅!!ただいまあたしの大好きなアイドル、
‘‘楠瀬樹里’’についてお話し中でございます!



「てゆうかこれみてよぉ!この樹里くん!同じ年でこんなかっこいい人がいるなんて信じらんないよねー!」


「はぁ、いいかげんうるさい、もう帰る」


「いやいやー!待って待って!ごめんって!帰んないで!」


「わかったから!ところでー、何するの?」


「………んー、なにするー?」


「って考えてないの!?」


「うん!残念ながら!」


「はぁー…」


「だってしゃべることしか考えてなかったんだもん!」


「はいはい(でも憎めないのよね)、私、トランプあるけど…やる?」


「うんうん!やるやる!!」