「久しぶりだな、ジョミン君」
テーブルについたジョミンさんに、お父様がにこやかに話しかける。
「お会いできて嬉しいです」
日が沈んだ頃、予定通りにジョミン君が屋敷にやって来た。
相変わらずきちんとした正装をして、髪の毛もしっかりと整えている。
「こんばんは、シャナさん。お元気でしたか?」
ジョミンさんはとても愛想が良い。
「ええ、おかげさまで」
私は微笑み返す。
ジョミンさんは一般的に見て、正統派の美青年なんだと思う。
アランのような褐色の肌だけれど、すごく表面が滑らかそう。
あんまり怪我をしたことがなさそう、と言った方がいいかしら…?
「どうぞたくさん召し上がって」
お母様がジョミンさんに料理を勧める。
「ありがとうございます」
お礼、そしてまたまた笑顔。
なんだかなぁ…ジョミンさんって…
「シャナは今日、朝から大騒ぎしていたのよ。どのドレスを着ようかしらって」
「お母様…!」
騒いでいたのはお母様でしょう⁉︎
私はジョミンさんのために綺麗にしようなんて、これっぽっちも…
「いつもに増してお綺麗ですよ」
ジョミンさんはお世辞がお上手。
ジョミンさんがお世辞を言っても、全くそう聞こえない。
「お世辞でも嬉しいです」
「本当のことですよ」
またそんなこと言っちゃって…
