アラビアン☪ナイトー砂漠の騎士ー

こんなに驚くなんて俺らしくない。


胸がぞわぞわする。


シャナに婚約者がいるかもしれないってことは、分かっているつもりだった。


それなのに。


「アラン、どうするの?」


ラムリが身体を俺の方に向けて、


「お嬢様…婚約しちゃうよ」


とズバッと言った。


ーーそんなこと、俺には関係ない。


あいつが誰と婚約しようが、結婚しようが…


「関係ない」


俺は立ち上がった。


「あいつは金持ちで、俺はただの召使い。なのにどうして俺に関係あるんだよ」


「アラン…」


ラムリが不安げな目で俺を見ている。


「…休憩は終わりだ」


俺はそう言い放ち、ラムリをおいて裏庭を後にした。



ーーバカなことは考えるな。


俺とシャナは、住む世界が違うんだ…