「呪いよ…呪いだわ…んっ…」
シャナは俺の腕の中で、小さくぶるぶる震えている。
「大丈夫だ、俺の目を見ろ」
シャナの瞳はゆらゆら揺れて、視点が定まっていない。
俺はシャナのアーモンド型の大きな目をじっと見た。
徐々に視点が定まり、シャナの震えが治まっていく…
「はぁ…はぁ…」
「身体、動くか?」
「ええ…」
しばらくして。
震えは収まり、シャナは涙目で俺の腕の中にいた。
「アラン……久しぶりよ、こんなの。アランがここに来てからはずっと無かったもの」
「呪いが強まってきてるのかもな…」
シャナは俺に抱きしめられたまま、俺の胸ですすり泣いている。
「このままで、いて…?」
ドクドクドク…
上目遣いでそう言われ、不覚にも鼓動を速めている自分がいる。
俺はそれを悟られないように、思わずすっとシャナから離れた。
「さっきの…シャナの呪縛は俺の力で解けたってことなのか?」
「ええ、そうだと思う。アランの瞳を見つめたら、三日月が見えた…それで、身体が楽になったの」
シャナが自分からぎゅっと抱きついてきた。
「お願い、これからも私のそばにいて」
「ああ…」
これが俺にできる、精一杯の返事だった。
どうしよう。
本当にどうしようか。
どうしようもなく……
ーー俺はシャナが好きだ。
シャナは俺の腕の中で、小さくぶるぶる震えている。
「大丈夫だ、俺の目を見ろ」
シャナの瞳はゆらゆら揺れて、視点が定まっていない。
俺はシャナのアーモンド型の大きな目をじっと見た。
徐々に視点が定まり、シャナの震えが治まっていく…
「はぁ…はぁ…」
「身体、動くか?」
「ええ…」
しばらくして。
震えは収まり、シャナは涙目で俺の腕の中にいた。
「アラン……久しぶりよ、こんなの。アランがここに来てからはずっと無かったもの」
「呪いが強まってきてるのかもな…」
シャナは俺に抱きしめられたまま、俺の胸ですすり泣いている。
「このままで、いて…?」
ドクドクドク…
上目遣いでそう言われ、不覚にも鼓動を速めている自分がいる。
俺はそれを悟られないように、思わずすっとシャナから離れた。
「さっきの…シャナの呪縛は俺の力で解けたってことなのか?」
「ええ、そうだと思う。アランの瞳を見つめたら、三日月が見えた…それで、身体が楽になったの」
シャナが自分からぎゅっと抱きついてきた。
「お願い、これからも私のそばにいて」
「ああ…」
これが俺にできる、精一杯の返事だった。
どうしよう。
本当にどうしようか。
どうしようもなく……
ーー俺はシャナが好きだ。
