アラビアン☪ナイトー砂漠の騎士ー

シャナはガタガタと震えている。


「シャナ、シャナ⁉︎」


「んんっ…ん!」


顔を歪めて苦しそうだ。


「しっかりしろ!」


俺は立ち上がってシャナを抱き起こそうとする。


ーー重い。


鉛のように、シャナの体が重くなっている。


俺はシャナの肩とベットの間に腕を入れて、力尽くで起き上がらせようとする。


ぐぐぐぐぐ…


いつもよりも腕に力が入って、俺はシャナを起き上がらせることができた。


「アラン…どこ…!」


シャナはうなされ続けている。


「ここだ」


「…アラン、どこ…助けて…!」


シャナはか細い声で俺を呼ぶ。


「俺はここにいる。シャナ、しっかりしろ!」


シャナは体を縛られてしまったかのように動けず、苦しんでいる。




俺は思わず、シャナを抱きしめた。