深夜1時。
すやすやと眠るシャナ。
それを見つめる俺。
シャナは寝返りをうっても、絶対に俺の手を離そうとはしない。
今夜は不思議と眠気を感じず、ずっとシャナを見守っていたらこんな時間になってしまった。
運命の人にはそばにいてほしい、か…
シャナのそばにいる男って…
俺だけじゃないか?
ば、馬鹿な。
俺は必死に冷静になろうとする。
何考えてんだよ、俺は。
シャナは俺にはもったいない。
こんなに幸せそうに眠っているシャナと俺では、住む世界が違うじゃないか。
シャナの閉じたまぶた、長いまつ毛。
柔らかそうな頬。
触ってみたい衝動にかられる。
……だめだ。
占った本人が、シャナに恋に落ちようとしててどうすんだよ…
「んっ……!」
「シャナ⁉︎」
突然、シャナの顔が真っ白になった。
