「シャナ、あの男に近づきすぎるんじゃないぞ」
夕食。
お父様とお母様と共に、私はいつものように食事をしていた。
テーブルの上には相変わらず、様々な種類の料理。
でも…
今日は美味しくない。
お父様がアランの悪口ばかり言うから。
「三日月を持ってるからって、良い奴だとは限らん。とっとと呪いを解かせて追い出そう」
「お父様、なぜそんなことをおっしゃるの⁉︎」
「呪いを解くという口実で、シャナの周りをうろつくかもしれん。お前にはもっとふさわしい相手がいるぞ、シャナ」
「でも…」
お母様が口を挟む。
「まあまあ、いいじゃありませんか。たしかにシャナにはふさわしくないけれど、話し相手ができて楽しそうじゃない」
二人ともアランの身分が高くないからって…
好き勝手言わないで。
「今度の宴にジョミン君をお招きすることにしたよ」
「いいわねぇ。そうよ、シャナにふさわしいのはジョミン君だわ」
お母様が同意を求めてくる。
ジョミンさんはアランと同じ18歳。
彼の家とは家同士で仲が良く、関わりが深い。
だから何度かお会いしたことがあるけれど…
「楽しみね、次の宴が」
お父様もお母様も二人で勝手に盛り上がっている。
ーージョミンさんなんてつまらないじゃない。
この空間の中で、私の気持ちだけ取り残されていた。
