アラビアン☪ナイトー砂漠の騎士ー

でも、よく考えてみれば。


俺は元々占いと、人の呪いを解く仕事をしていた。


自分ではインチキだと思っていたが、まさか俺には…


本当に、特殊な能力が備わっていたってことかなのか?


じゃあ占いが当たったのも、たまたまじゃなかったのか…?


実は本当に、俺は呪いを解いていたのか…?


「ねえ、アラン」


シャナが少しうつむいて言った。


「もしかしてあの時…私が呪われてるって分かってた?」


あの時。


あの、シャナを占った時のことか。


「…分かってた」


俺はぼそっと言った。


「アランって…やっぱり優しいのね」


シャナが俺にふんわり微笑む。


ーー花みたいだ。


小さく、優しく咲いて。


そして誰も知らないところで、静かに消えていく野に咲く花。


こんな詩人みたいなことを思うなんて、本当に俺らしくない。


でも。


ーーこの花を、消したくない。


なんて、また俺らしくない考えが浮かんだ。