アラビアン☪ナイトー砂漠の騎士ー

「そんなに外の暮らしが知りたいか?」


違う、あなたのことが…


アランが私の目を見つめている。


吸い込まれそうで、すぐに壊れてしまいそうなほど繊細で美しい緑。


砂漠で出会ったときのように、私は今でも釘付けになってしまう。


ほんとに、吸い込まれそう……


淡い月光がアランの瞳に入りこむ。


ーーえっ…


アランの瞳の中に、うっすらと何かが見えた。


寒いはずなのに、手のひらからじわりと汗が出る。


もしかして。


「アラン、動かないで」


「なんで?」


アランの問いに答えず、私はアランの瞳の中心を見つめた。


胸が高鳴る。


さっきのは見間違い?


でも、でも…


再び雲に隠れていた月が顔を出す。


月光が、アランの瞳に吸い込まれる…


ーーあっ!








アランの瞳の中に。



一瞬、小さな白い三日月が見えた。