私は気がついたら庭に出ていた。 寒い夜の空気が私を包み、辺りはしんとしている。 着ているのは寝間着1枚。 もうどうでも良かった。 今日の月は少し欠けている。 空を見上げると、月のまわりだけぼんやりと明るかった。 ーー死んでしまったら、もうこの美しい夜空も見れないのね。 呪いがこのまま解けなければ、私はじきに死ぬ運命。 二度と目を覚ますことのできない深い眠りに、私は落とされるの… 「風邪ひくぞ」 背後からぶっきらぼうな声がした。