アラビアン☪ナイトー砂漠の騎士ー

「照れなくていいのに。あたしたち仲間だし」


仲間、か…


シャナには俺みたいな貧乏人の仲間にはなってほしくない。


「ちょっと、聞いてんの?人の話を聞かない野郎はモテないよっ」


「…モテなくていい」


「それ、本心?」


俺はラムリの言葉を無視して、その場を離れる。


「待ちなさいよー」


追いかけてくるラムリ。


「あんた、恋人いたことないでしょ!」


うるさいな。


さっきから全部図星だ。


「キスもしたことないでしょー?」


商人の言葉を思い出して、少しドキッとした。


ーーキスより甘い蜜はないんだっけ。


「わあ、顔に出てるよ。したことないって」


ラムリがいつの間にか追いついて、俺のとなりでからかってくる。


「お前は…あるのか?」


「当然だよ!」


ラムリはケタケタ笑って俺をバカにした。