アラビアン☪ナイトー砂漠の騎士ー

でも、仕事が無かったわけではない。


狭い路地にテーブルを置いて始めた…占い師。


占いが流行していたから儲かると思い、知識も何もないくせに始めた。


俺の占いなんてもちろんデタラメだ。


しかし不思議なことに、かなりの確率で当たった。


調子に乗った俺は、呪いを解く商売も始めた。


本当に呪いが解けたかなんて知らないが、俺は金が手に入ればそれで良かった。


けれど案の定、そんなに簡単にいくものではない。


俺は結局、金持ちの女にインチキ占い師だと言って責められ、住処も追い出された。


挙げ句の果てに、村に居場所がなくなってしまった。