「私にもたれていいのよ。ちゃんと掴まっていて」
青年は私の後ろでぐったりしている。
「いいのか……?父親に怒られるんだろ……?」
「聞いてたの?」
「ああ」
「大丈夫、あなたそんなに悪い人じゃなさそうだから」
「ゴホンッ…ゴホゴホッ」
背後で青年が咳き込んでいる。
「出発しましょう、もっと寒くなってしまう前に帰らなければ」
私の言葉で、再び私達は町へ向かって進み始めた。
ゆっくりと景色が流れ始める。
「ねえ、あなたはどうして倒れていたの?」
「…砂漠を越えたかった」
「えっ?」
青年は私の後ろでぐったりしている。
「いいのか……?父親に怒られるんだろ……?」
「聞いてたの?」
「ああ」
「大丈夫、あなたそんなに悪い人じゃなさそうだから」
「ゴホンッ…ゴホゴホッ」
背後で青年が咳き込んでいる。
「出発しましょう、もっと寒くなってしまう前に帰らなければ」
私の言葉で、再び私達は町へ向かって進み始めた。
ゆっくりと景色が流れ始める。
「ねえ、あなたはどうして倒れていたの?」
「…砂漠を越えたかった」
「えっ?」
