「じゃあ・・・あなたは何のために探偵を?」



智也は黙ってしまった。

智也と美果の会話を見ていた警部は、気まずそうな表情で、アサッテの方を向いている。




(もしかして・・・
智也くんにも、私たちのような過去が・・・?)




気になったが、人の過去は簡単に聞いていはいけないのを、美果自身はよくわかっている。

だから、聞くのはやめようと決めた。




「・・・じゃあね、智也さん。警部さん」



美果が歩き出すと、織子・美雨・杏奈も倣って歩き出した。





警備員が見つけて襲って来たが、催眠ガスいり黒玉で、全て排除した。




美雨愛用車が停まっている場所に1番近い窓を開ける。

4人は腰に太く強いロープを巻き付け、金具を窓の取っ手に引っ掛ける。



美雨・杏奈・織子・美果の順番に降りて行く。




車へ入ると、アジトである美果の自宅へ向かう。

戻ったらお風呂に入り、身支度を済ませ、眠ってしまった。



時刻はもうすぐ、

朝6時をさす・・・。