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100%になり、美果がメモリーを抜く。
後ろを振り向くと、自分たちの敵である白鳥親子が見つめていた。
「・・・逮捕しないの?
そんなじっと見つけているだけでさ」
「逮捕してほしいのか?」
警部の言葉に、美果はすぐに首を左右に振った。
それ以上警部は何も言わなかったので、4人はサッと横を通り過ぎた。
「待ってくれ」
智也に引き留められ、美果のみ振り向く。
「・・・1つだけ聞きたい」
「何?」
美果は内心ドキドキしていた。
自分が綾部美果だとばれたら・・・どうしよう、と。
綾部美果だとばれたのなら、織子・美雨・杏奈もばれるのは時間の問題になってしまう。


