織子は機械を、暗証番号を入力する機械に近づけた。

すぐにボタンも押していないのに電源が入り、赤い数字がランダムに表示されていく。



1分もたたないうちに、赤い数字の流れが止まり、【1956】と表示される。

カチャンと音もして、小部屋の扉が開く。



「「すげぇ・・・」」



白鳥親子が驚くのを放り、4人は小部屋に入る。




「パソコンはっけーん」



杏奈の声で、4人プラス2人が集まる。




「パソコンなら、イオだね」

「任せてください」



トータルリーダー・美雨の指示に、不敵に微笑んだ織子が小型パソコンを取り出し、高速でタイピングしていく。

目にもとまらぬ速さに、白鳥親子は驚きっぱなしだ。



小部屋のパソコンの電源がついた。

すぐに画面は変わり、0%・1%・・・と、数字が増えていく。

小部屋のパソコンにつながれたUSBメモリーに、データが記録されていくのだ。