「フミ!」
「ムア!」
現れた美雨と杏奈に、美果と織子は喜んだ声を出した。
「フミ・・・ムア・・・?
聞いたことないが・・・仲間か?」
「そうだよ」
「あんたのことは聞いているぜ?智也さんよぉ」
ニヤニヤ笑いながら、美雨と杏奈は言う。
智也と、智也の隣に並んだ警部は、驚いて目を見開く。
そっくりな表情をしている。
さすが親子だ。
「どうして・・・」
「それ、あたしたちが聞きたいんだけど?」
「そうそう。
オレらの仲間に手錠しちゃってさぁ・・・」
「僕は、警備システムをたまたま見に来ていたんだ。
そうしたら、映像がほんの一瞬、乱れた」
織子が正門でハッキングした時だろう。
「この屋敷で、1番狙われやすいのは、地下室だ。
僕は父さんと刑事2人と隠れて、地下室を見張っていた。
屋敷内を探しに行った警備員とは、連絡がつかなくなったし・・・」
警備員を、煙玉で眠らした時だろう。


