お父様は、床に崩れ落ちた。




「そういえば警視総監さん。
調べさせてもらいましたよ?」



警部さんが取り出したのは、パソコン。



「トータルに先ほど盗んでいただきました。
このデータは、なんですか?」



警部さんが画面に出したページ。

そこには、0が一体いくつついているんだと疑いたくなるほど大きな金額が並べられていた。

隣には名前が延々と書かれている。



「ここに書いてある名前、全て調べました。
この名前の人たち、全てやめていますよね?
やめている理由は、全て不明・・・。

理由もわからぬままやめた人間の名前、それにこの金額。
もしかしてこの人たち、横領したんでは?
警察のお金を・・・」




横領?

なんか凄いコトしているねぇ。




「それを隠したのは・・・あなたですね?」




ボクはその瞬間、サッと警部さんからパソコンを取った。

杏奈からもパソコンを受け取り、コンセントでつなげる。




そして、警部さんの持っていたパソコンにハッキングした。

勿論この後、杏奈にハッキングの形跡は消してもらう。