「騙される方も、確かに悪いかもしれない。
でも、騙した方が悪いに決まっているでしょうっ!
騙さなければ、騙されないんだから!!」
美果・・・。
「あの~・・・警視総監さん?」
後ろから、白鳥くんの声がする。
振り向くと、白鳥くんは笑顔を顔に貼りつけていた。
・・・ブラックスマイルという名の、笑顔を。
「何で僕らが死んだことになっているんですか?
勝手に殺さないでくださいよ・・・」
一言一言言うたびに、美果たちの笑顔が凍っていく。
「妹に、オリちゃんに嘘をついた罪は重いですよ・・・?」
「ヒイッ!」
お父様が慌てている。
って、妹・・・?
本当にボク・・・白鳥くんの妹なんだ・・・・。


