ボクはお父様の方を向いた。
「アミの言うことは、本当ですか?」
「・・・」
お父様は、何も言わない。
知っていたのかっ・・・・?
「死んだって、言ってましたよね?
父と兄は、亡くなったって・・・・」
・・・そう。
ボクはお父様から、死んだと聞かされていたんだ。
でも、ボクは信じられなくて。
生きているって、思い続けていたんだ。
「ワタシに、嘘をついたんですか?」
「勝手に信じるお前が悪い」
「・・・ワタシが、悪い?」
「ああそうだ。
騙される方が悪いのだ」
そんなっ・・・
「そんなわけないでしょっ!」
叫んだのは、美果だった。


