「人って、誰かに頼りたくなる時、あるじゃないですか?」
突然、けいくんは語り出す?
「一人っ子の俺には、兄弟がいる奴らの気持ちなんかわかんなくて…」
「いつもわがままで、自己中心で、嫌われ者だったんです。
でも、ゆいとは違った。
俺でも誰に対しても平等で俺の中で一気に憧れになったんです。」
「でも、あの時…いや、二年前から様子がおかしくて、それに前まで嬉しそうに兄弟の話とか………」
けいくんはそれからもゆいとについて話していた。
わたしは途中から
ある言葉に耳を傾けた。
それは…
「ゆいと…本当はお姉さんと仲直りしたいんじゃないんですかね……」
ゆいとと、私が?仲直り??

