「これが私の過去…」 今だにわからないのは、私の本名。 あの時両親が言ったありさ、 それは本当に私なのかな? 「誰であっても、あつきはあつき、だろ?」 そう、あるは言ってくれる。 でも、絢斗は、 「……」 黙り込んだままで、何も口や出すことはなかった。 ただ私は、生きて居られればそれでいいの。 守ってもらった命、大事にしたい。 でも、髪のことは、 まだ言えない。