そう吐き捨てて、
なおを地面に置いて私は火柱がそびえ立つ
炎の前へと足を進めた。
飛び込めばもう終わるんだ。
だから、
ガラガラガラガラっ。
鉄骨が落ちる音がして、私は上を見上げた。
そして、
「ばいばい」
その言葉とともに
消えようと。
「じゃあ、な。」
「ばいばい、ありさ。」
「え?」
どっ!んっ。
鈍い音が辺りに響き渡る。
なにが、起きた?
私は生きてて、
母さんと、父さん……
「嘘でしょ?」
私がいるはずの鉄骨のしたには
無様に血だらけで横たわる母さんと父さんが倒れていた。
私が死ぬんじゃなかった?
どうすればいい?

