その頃のわたしはただ自分が生きていられたなら
それだけでよかった。



でも、本当は要らない子ってことを



わたしはまだ知らなくて、


そして、私は無事助かることができた。



それも、すべて両親が助けてくれたからこその命だった。



あの後、逃げた私はなおを抱きしめたまま走って、走って、走って、




少し遠い公園まで来ていた。



両親は、私が離れた後





また会ったの。






でもそれは、





「母さん!とおさん!!」


両親をみつけ、私は大声でよんだ。




でも、こっちを振り向かない母さんと父さん。



「どこいくの?」



「ああ、ありさ。」


父さんは私をみて微笑んだ。


私も微笑み返した。






そして、こう告げた。




「一緒に、いや、お前死ぬか?」



え?