ばーーーーんっっっ
「ぇ?…」
少し小さい声だけど私は声を出した。
家の外でまるで何かが破裂し、
大声で喚き出すような音が
私の耳に残る。
カーテンから少しだけある隙間から外をそろりと、覗いてみた。
そこには、
大きく、とても綺麗な火柱が私を追い詰めるかのように迫っていた。
「なっお-っ………」
なおをきつく、きつく抱きしめわたしは
しわくちゃの制服のスカートを脱ぎ捨て、
スカートのは下に履いていた、黒い体育ズボンをそのまま履いたままで、
制服のリボンを玄関の前で投げ捨て、
もう一度なおをだきしめかかえて、
急ぎ良く家を後にした。

