あの頃の僕たちは






「うわ〜、いい匂い〜。お昼何作ったの?」



居間に通され、それぞれが荷物を置くと、美味しそうな匂いがしてきた。



「だろ?今日は夏野菜たっぷりのヘルシーパスタだぞ。あ、優葵は夏野菜ニガテだから、別の野菜にしといた」


「桃ちゃんわかってるね〜!あたしの嫁にならない?」



「料理男子いいね〜!モテるね〜」

「これからの時代は料理男子だよね〜」





桃之助は得意そうにフフンと鼻を鳴らした。



実は、桃之助は母子家庭だ。
お母さんは毎日仕事で忙しいため、桃之助が料理担当なんだそうな。


何回か桃之助の料理を食べたことがあるけど、どの料理も絶品だった。



「桃ちゃんも亮ちゃんも料理できるなんて、うちの男子たちは最高だね」



さっちゃんはすぐにでも料理が食べたいらしく、そわそわしている。



「亮ちゃんって、この家に泊めてくれる人だよね?挨拶しに行かなきゃ…」


「あ〜っ、ちょっと待ってみな!
いきなり行くと亮太たぶん失神するから!ね!ここで待ってて」




亮太がみなの大ファンだということは、みなにはもう説明してある。


みなは状況を察したのか、大人しく座り直した。