「作って、今すぐ。」 「は?…なにいってんですか、今度にしてください。」 「え、やだ今日だよ今日。」 「今食べたばっかじゃないですか。 ワガママはだめですよ、早川「先輩」」 あたしの肩に手を回したままの先輩をチラ見すると、なんだか嬉しそうだからとりあえずよかったかも。 「絶対食わせろよ!」 「はい。」 「俺だけな!」 「あたしも食べますよ?」 「…一緒に食べる。」 あたしと早川先輩は顔を見合わせて声を立てて笑った。