「…そうだけど、悪い?」
赤くなって下を向く先輩が、可愛すぎる。
だってそれはつまり、あたしともっと仲良くなりたいってことで。
あたしの幼馴染の慧が超気になってるのは、そういう理由からで。
「悪くないです、嬉しいですよ?」
なんだかんだ優しい早川先輩がそんなこと言ってくれるなんて、ぶっちゃけ超嬉しいし、かなりレアだと思う。
「面倒臭いとか思わないわけ?」
「え?ないですよ、あたし早川先輩のこと好きですから。」
不機嫌になったり、笑顔になったり、赤くなったり、不貞腐れたり、早川先輩は思ってたより表情豊かで人間らしい。
「俺も、好き。」
「きっと早川先輩とはいい友達になれると思うんです!」
ここ数日で、あたしは早川先輩にかなり好感をもってるし、早川先輩もそう思ってくれててすごく嬉しい。
「…ですよね。そっちの好きね。」
「あれ、なんかいいました?」

