「まぁ、3キロくらいなら許せる範囲だな。」
「あ、今の言葉忘れないでくださいよ。」
「…飲み込んでから話しなよ。」
あたしはむすっとしながら、ベリータルトを完食した。
残るはチーズケーキ。
「チーズケーキはあたしが始めて作ったケーキなんですよ。
慧の大好物なんです、もちろんあたしも。」
チーズケーキは混ぜるだけで簡単だから、お母さんと一緒に作ったんだっけ。
たまたま遊びに来た慧は、うまいうまいと食べてくれて、すごく嬉しかった。
「…へぇ。」
「なんか機嫌悪いですか?」
パクパクと濃厚な塊を口の中に運んでいると、早川先輩は黙りこくってじーっとあたしを凝視してる。

