早川先輩の溺愛。




「うっわー、早川先輩最高です大好きです。」

「…勘違いさせるの禁止。」

「勘違いじゃないですよ、本気です」


超不満げな顔してる早川先輩の腕を引っ張って、あたしはいい匂いのするケーキ屋さんに踏み込んだ。


「食べ放題は無理だけど、好きだけ選んでいいよ。お礼だから。」

「合コンの自己紹介覚えてくれてたんですね。」


あの少しズレた自己紹介を覚えられてると思うとなかなか辛いけど。


「そりゃ、食べ放題が趣味とか言ったらねー、普通の女は男の前で言わないよ?」


「…返す言葉もないですけど。
合コン慣れてないんですよ。」