カオリ女子のお口は紙よりペラペラで軽いから、迂闊なことを口にしたら血祭り決定。


あたしはこんなところで人生終わらせるつもりなんて毛頭ありません。


「まぁ私は〜、最近K高校のユタカ君がいいと思うのよね。」
「え!?この前の合コンの人は!?」
「もういいかなって☆」

…さいですか。


さすが恋多き乙女ナオコ。


ははは、と乾いた笑いをこぼすと、机の上の携帯が小さくバイブ音を立てた。


…おぉ。ウワサの早川先輩。


『明日、空いてる?』


空いてますとも。
部活に入ってないあたしは、バイト以外の日は基本的にヒマ人の中のヒマ人。