早川先輩の溺愛。




サラサラの秋色ブラウンの髪が頬に当たってくすぐったい。
なんかいい香りもするし、クラクラしてきちゃう。


「早川先輩、覚醒してください。」

「俺はとっくに覚醒してます。」

「じゃあ離れてくださいよっ、本当にっ」

慧以外の男なんて正直慣れてないし、心臓の音がかなりうるさい。
マジで恥ずかしい、超恥ずかしいから。


「ドキドキしてるね…って、超顔真っ赤!」

あたしを解放して不敵に笑った女たらしの顔は剥がれて、早川先輩まで真っ赤になってる。

いやいや、仕掛けたのは先輩だから!


先輩もドキドキしてるとか言ったら、あたし恥ずかしくて死ねるから!