早川先輩の溺愛。




「早川先輩、シャツまで借りちゃってすみません。
……あれ、寝てますか?」


お風呂から出ると、綺麗なワイシャツが置いてあったから、気を利かせてくれたのかも。


お礼をいいたくて早めに脱衣所を出ると、冬樹君の寝てるソファに伏せて寝息を立てていた。


なーんか、超いいんですけど、この光景。
写真とって収めときたいほどの微笑ましさに、あたしはニヤニヤしてしまった。


…とはいえ、なんか起こすのもあれだし、自分の家じゃないから落ち着かないしで、居場所がない。


勝手に帰るのも気が引けて、あたしはふと時計をみた。