「俺さ、藤野のこと本気で好きだから。」 いきなり呼び捨て…? 別にいいですけど! 「元女たらしの本気、見ててよ。」 よくわからないことをさっきから言い続ける先輩に、とりあえずコクリと頷いといた。 「あのー、先輩。 ところで、できたらお風呂かしてもらえます?」 流石にそろそろ綺麗になりたいし、どうも落ち着くまで返してくれそうにないし。 「え、あぁ。 バスルームあっち。好きに使っていいよ。」 軽く会釈をして、やっとあたしは髪を洗うことができましたとさ。