「マジかよ、藤野さんありえないね本当。
話には聞いてたけどさ…。」
ぶつぶつ何か行ってる先輩の顔を覗き込むと、またため息。
「え?
早川先輩は、あたしを後輩的な感じで好きなんですよね?」
まさか何か間違ったかな。
それとも好きとか言うのも完全なるあたしの勘違いだったの!?
「あーいや、それでいいよ、今は。」
ようやく顔から手を離した早川先輩は、あたしをじとっと見つめた。
薄い色素のブラウンの瞳が、らんらんと輝いてる。
「これからじっくりわからせないとダメかもね。
…うわーまじか、そんなことしたことない。」
「…?なんかいいました?」

