「しょうがないなぁ…。」


合コンは初めてじゃないけど、なんか合わない。
それにやっぱり、あたしなんかが人数数えじゃ相手もかわいそう。


あたしは別にブサイクだとは思ってないけど、髪は真っ黒で長くて、ふたつに結わえただけ。


とても、ナオコやその友達みたいな華やかさはあたしにはなかった。


「俺らのほうも1人来てないんだ。
…遅れるらしいから先はじめよっか。」


盛り上げ役が得意そうな明るい茶髪の先輩はそう言ってニコニコと笑う。


うん、たぶん今回はナオコも満足のメンツだろうな。
あたしは一刻も早く帰りたいんだけど。