そんなある日のことだった。
今日はナオコに誘われて、久々のカラオケ。


歌は別に不得意じゃない。
むしろ得意な方。
歌うのも好きだし、断る理由もなかったんだけど。


うんとオシャレに気を使うナオコを見た時点で気づくべきだったかもしれない。


「ごめんね〜、お待たせ!」

…………。


他にも友達がいるとは聞かされてたけど、これはどう見ても。


「ナオコ、合コンなんて聞いてない。」