「何言ってんの。 全く、自分に無頓着なんだから。」 何わけのわかんないこと言ってるんだろう。 二つに結わえた長い髪をくるくるされながら、あたしは最後の卵焼きを完食した。 「ナオコ、昨日は特別だからね! もう勝手に連れていったら許さないから。」 「ごめんごめん、次からはちゃんと説得する!」 …まぁ、ナオコがご機嫌そうだからよかったけど。