「だからさ、一緒に住みたい。
ダメ人間にならないように、しっかりと自立したら、一緒に住もうよ、藤野。」



「一体いつの話になるんでしょうね、しっかりと自立、なんて。」



弟を病院にも1人で連れてけないのに、とわざとらしく言って肩を竦めると、早川先輩はムッとして抱きしめる腕を強めた。



「その辺はー、藤野がやればいいだろ。」


「…そうですね、そうしてあげます。」


ゆるく将来のことが語れる。


そんな関係がとても心地よくて、



「先輩、今さみしいですか?」


「…俺は幸せだけど、最高の彼女がいるからな。」


「あたしも、幸せです。」



できればずっと続いて欲しいと、そう思うんだ。