「俺さー、たまに本気で考えることあるんだよね。」 「何をですか?」 首を傾げると、先輩は後ろからあたしの頬に、自分の頬をくっつけた。 「藤野監禁して部屋に置いときたいなって。」 「…はぁ?」 「そしたらいつも一緒にいられるだろ。」 「それ、完全なダメ人間の発言ですよ。」 シラーっとした目線を向けると、先輩は低く声を立てて笑った。