もちろんされっぱなしですませるわけがないのが俺。 なんのために女喜ばせて来たって、もう藤野の為としか思えないんだよね。 なんて、俺の勝手な考えで、ともすれば最低とも取れるわけなんだけど。 過去はなくせない。 でも、これからの未来は全部藤野にあげる予定なんで。 「…んっ、」 一瞬握られた主導権はすぐに俺が奪って、片手で頬を包んで翻弄する。 水に濡れた髪が体や頬に纏わり付いてるのがすごくそそる。 切なそうに寄せられた眉が、俺の胸をときめかせる。