だって、海ってイチャイチャするとこだろ? わかってるのかわかってないのか、七月中に連れてきた藤野に、俺は嬉しいような嬉しくないような。 ってか、男見過ぎだから! 「わっ、早川先輩?」 「きといて。」 俺は来ていたパーカーを脱ぐと、視線を気にせず日焼け止めを塗る藤野にむりやり着せた。 …どっちかと言うと、可愛い彼女を見せびらかしたいタイプだと思ってたんだけど。 そんなことを考えるだけでイライラするほど、俺は藤野を見せたくなかった。