早川先輩の溺愛。




「だから3人で帰りましょう。」


この様子だとはいえ、2人きりで帰るのは危ないのこの上ない。


「え、今日から?」


「当たり前です。」


「自業自得だな、秋。」



結局あたし達は肩を並べながら、仲良く帰路についた。



2人は学校の近くに住んでるのに送ってくれたし、イケメンで優しいなんて、よくできた人間だよね。


「もはや藤野不足なんだけど。」


「あと半月ためにためてください。」


「…覚えとけよ。」


「じゃ、とりあえず藤野、俺と手繋いどく?」


「隼士!」


スーツの入った紙袋で隼士先輩を殴りつけた早川先輩は終始不満気な顔だったけど、


「コレ、直接もらえてよかった。
藤野、ありがとう。」




時折見せる微笑みは最高で、あたしはそれだけで十分だったんだ。