「宮城先輩は、知らない。 あたしにとって慧がどれだけ大切な存在かなんて! ただの幼馴染じゃないんだよ、あたしにとって、傷つけたくない人なの。 あたしが早川先輩と付き合ったら? …平気な顔をしてあたしと接する。 毎回毎回、傷つきながら。」 あたしはいつの間にか、涙がハラハラと頬を伝っているのに気づいた。 最近はないてばかりだ。 …弱い自分が嫌になる。