早川先輩は、あの日からまた女の子で遊び始めた。 その噂を聞くたびに、だかれたと、自慢するように聞こえよがしに言う女の子に、平気かと言われれば嘘になる。 胸が切り裂かれるかように痛い。 でもそれをあたしは感じるべきじゃない。 一番辛いのはあたしじゃないもん。 そう何回言い聞かせても、辛いものは辛く。